ザ・チーム5つの法則/麻野耕司
ABCDEの頭文字をとって、チームづくりをより体系的に理解できるように書かれていて実に興味深いです。金本塾で初めて教えて頂きました。
Aim(目標設定)の法則:旗を立てろ
Boarding(人員選定)の法則:戦える仲間を選べ
Communication(意思疎通)の法則:最高の空間をつくれ
Decision(意思決定)の法則:選ぶべき道を示せ
Engagemento(共感創造)の法則:力を出し切れ
チームが、グループと大きく異なるところは、「共通の目的がある集団」であること。
そのチームづくりにおいては、「自分たちで最適な目標を設定する」という意識を強く持つことが重要と言われています。
目標設定には①意義目標、②成果目標、③行動目標の3つあって、個人的には、意義目標がやっぱ大事と思っています。
“チーム梶川”は、そもそも何のために存在し、どんな影響を与えていくべきなのかという意義目標をすべてのメンバーが意識し、自発的に行動し、成果をあげるチームづくりを目指す。この意識を高めるために理念・ビジョンの浸透や定着、日々のクレド唱和がやはり欠かせません。
●コミュニケーションを阻むのはいつだって感情
「どうせ」「やっぱり」といったいったネガティヴ感情が、理解や共感、行動を阻害します。同じことを言われたとしても、「誰から言われたのか」によって、言われた側のメンバーの感情は大きく変わります。
●色んな落とし穴がいっぱい
①「自分1人くらい」:3人のチームで庭の草むしりをやれば10時間かかる作業。10人でやれば3時間で終わるはず。でも、実際には3時間以上かかってしまう。社会的手抜きです。メンバーの「当事者意識」を高めることが重要。
②「あの人が言っているから」:発言力のある人などの意見に従ってしまうという心理により、個人のパフォーマンスが下がる。心理的安全性がきちんと醸成されていなければ、「どうせ言っても無駄」「言ってもまた否定される」などメンバーの主体性を削ぐ感情が強くなります。
③「みんなが言っているから」:個人で活動したら100%のパフォーマンスをあげる人が、他のチームメンバーが50-60%しかパフォーマンスをあげているのを見て、「みんなもやっていないから」という理由でパフォーマンスを下げてしまう。
●チームづくりにとって大切なのは、「チームの活動に参加し、チームとしての成果に貢献する行動を選ぶ」ことに対する「モチベーション」。