先日、三ノ宮をふらふら歩いていたら、神戸国際会館んとこのポスターが目に留まり「おぉ~、聴いてみたい!!」
ってことでチケットを即行購入し、日曜日にいって来ましたぁ~。
めっちゃ長いです(苦笑)。
井村雅代先生は、2014年4月から日本代表コーチに復帰し、2016年のリオ五輪ではデュエットが2大会ぶり、チームでは3大会ぶりのメダルをもたらした日本シンクロ界の母と呼ばれています。
●「無理をしなさい」「力を出しなさい」
自分でできる、もうちょっと無理をしなさい。今時の子は、「私は頑張った」と思っている。頑張ったかどうかは、他人が決めること。自己申告するものではない。
自分の一番嫌いな言葉は、「自分へのご褒美」。
「練習は嘘をつかない」
「努力して当たり前」
「自分の可能性を信じなさい」
●1mmの努力
どんな目標設定をするか。
たとえば今、垂直跳びが40㎝跳べるとして、3か月後には50㎝跳べるようになりなさい。って、言われたらちょっとしんどいと思う。
でも、明日40㎝と1mm飛びなさいと言われたら?
小さな成功体験を積み重ねることで、達成感や喜びを感じ次へ繋げる。
目標には、大きな目標と日々の小さな目標の2種類がある。どちらも同じ価値がある。
今時の子は、悔しい思いや心底嬉しい思いをしたことがないのでは。
達成感を味あわさせてやる➩メダルを取らせてやる➩これが目標になった。
「1mmの努力をすることで、心の才能が磨かれる」
●結果を決めて覚悟する
結果は、何となく決めるのではない。結果を決めると、プロセスも決まってくる。一年半後にはどうあるべきか。
結果を変えようとする人は何事も達成できない。
人間がやることだから、当然遅れが出ることもあるけど、頑張って修正するが結果目標は変えては駄目。
●叱る教育のポイント
①本当のことを言う
駄目な物は駄目と伝える。
②直す方法を言う
直るまで何度も何度も言い続ける。
③現行犯で叱る
反省しているところに過去の話をもちだすと、反省する気持ちから復活して反発する気持ちが生まれてくる。
④しつこく叱らない
単刀直入に叱る。
●失敗には原因がある
「精一杯やったからいいじゃない。」この言葉を聞いて安心する。負けた原因を追究する機会がなくなり、また同じことを繰り返す。
●正しいことをやり続ける
シンクロは採点競技なので、選手もコーチもできたと思っても、評価が伴わないことがある。世の中は良いことばかりではない。その時、失望してヤケになってはいけない。どんな結果が出ようとも、次の日、その次の日も真面目に正しいことをやり続ける。そうすれば、一人、二人とこっちを向いてくれる。
●一流のものをつくりたい
三流は、道に流される。
二流は、どちらか良いか道を選ぶ。
一流は、道をつくる。
●前へ、前へ進みなさい
前に行ったらまた前がある。
前を知って、さらにその次の前が見え、そこに行くことができる。
行かない人は、前があることすら知らない。
終盤、リオ五輪のムービーが流れました。
選手を送り出す時、先生は「9回オリンピックに出てるけど、今回もっともハードな練習をさせて来たから、今から出来ないはずがない。人は失敗したくない時、丁寧にやろうとする。丁寧はいらない。仲間を信じてリフトをやって来なさい!!」
地獄を見るような辛い練習を課せられても先生を信頼し、堅い絆で結ばれている チーム故、一糸乱れぬ素敵な演技を終了。
点数発表を祈りながら待つ選手たち。銅メダルが確定した瞬間、選手たちは歓喜の抱擁、笑顔、感涙。。。
メダルを首に掛けてもらう時には、みんな本当にキラキラ輝いていました。
テレビから拝見する井村先生は、“超”怖いスパルタの鬼コーチの印象しかなかったけど、今回の講演で見る目が大きく変わりました。
厳しく指導するだけではなく、しっかり愛情を注ぎ、明確な目標を掲げ、小さな成功体験を積み重ねながら達成感を味あわせることが大切ということを学ばせて頂き、感謝、感謝です。
最後までお付き合いありがとうございました。
【2017.8.27投稿】