妻のトリセツ/黒川伊保子
脳科学の立場から女性脳の仕組みを元に妻の不機嫌や怒りの理由を解説し、夫側からの対策をまとめた妻のトリセツ。理不尽な「妻から放たれる弾」を10発から5発に減らすというから夫にとって何とも心強い味方の書籍である。
身につまされ、実に面白いネタがいっぱい。
●妻は「名もなき家事」に夫が気づいて、労ってくれるだけでかなり気が晴れ、どれかを担おうという夫の気持ちが嬉しいらしい。
●夫が失敗してしまった時に、妻を怒らせず、うまく切り抜ける方法
実に簡単。余計なことを言わずにひたすら真摯に謝る。これが一番被害が小さいらしい。それもちょっと大げさなくらいで(笑)。
●実に些細なことだけど放置し続けると恐ろしい「~っぱなし問題」
たとえば、靴下をリビングに脱ぎっぱなし。。。我が家でもよくある(苦笑)。
「あなたはどうしてそうなの?!」とキレられる。いきなりキレるから夫には、その気持ちがまったく理解不能。
《女性脳》夫に対する不満をコップに1滴ずつ水を落とすように貯めていく癖がある。閾値を超え、コップから水が溢れたら、キレてもう収集がつかなくなる。
●脳に性差をもたらす根源がある。
女性脳は、右脳と左脳を繋ぐ神経繊維の束が、男性に比べて約20%太い。生まれつき右左脳の連携が良いのだ。一方、男性脳は、右左脳の連携が緩慢とは。
《女性脳》直感力に優れ、今感じている気持ちがすぐに言葉になる。目の前のものを舐めるように見るのでちょっとした変化も見逃さない。
《男性脳》遠くや全体がよく見える代わりに目の前の観察力は至って低い。なので、妻が髪型や口紅を変えても、ほとんど気が付かない。気をつけたいです(汗)。
●買い物問題
《女性脳》プロセス指向(あてのない寄り道指向)。直感で選びたい。
《男性脳》ゴール指向。比較検討で選びたい。
一般的に女性は、時間に余裕のない場合を除いて、目的の売り場に一直線には向かわない。男性には意味がさっぱり解らず、ストレス溜まりまくり。
●心の通信線を開通させよう
《女性脳》「心の通信線」と「事実の通信線」の2本を使って会話をする。
《男性脳》「事実の通信線」のみ。
たとえば、友だちの事実を否定しなければならない時
女性「あなたの気持ちよくわかる。私だってきっと同じ立場なら、同じことをしたと思う。でも、それは間違っているよ。」
まず心を肯定する。
男性は、「それ、間違ってる。」といきなり結論を出す。
女性は、「心の通信線」を絶たれたと感じると、存在そのものを否定された気分になる。
事実を肯定しようが否定しようが問題ないのだが、共感のために会話をする女性脳は、心=気持ちを否定したら会話も人間関係も成り立たない。
つまり、心さえ肯定しておけば、事実はどっちに転んでも大丈夫。
●女性脳との会話の黄金ルール
①「そうそう、そうだよな」
②「君の気持ちはわかる」
妻が理不尽なことを言って夫をなじるのは、心の通信線を開通させようとする切ない努力。いくら正しい事実を言い聞かせても、永遠に妻は納得しない。
2019.12.02更新
毎月1冊本を読む《10月分》
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