院長の趣味の部屋

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2016.12.22更新

1890年9月、オスマン帝国の軍艦「エルトゥールル号」は、その帰路の途中に大嵐に遭遇し、和歌山県串本町沖で座礁、大破。この船内で繰り広げられるシーンを観て、船員の家族を思う気持ち、男気や使命感に感動し涙ぼろぼろ。結局、乗組員618人が暴風雨の吹き荒れる大海原に投げ出され、500名以上の犠牲者を出してしまいます。しかし、この大惨事の中、村人による献身的な救助活動が行われました。
「日本人ちゃうぞ!!」
「どこのもんでもかまへん!!助けなあかんのや!!」
村人が一丸となって必死の応急手当を行い、自分たちの食べるのもままならない状況でも、トルコ人に食糧や衣類を提供。その甲斐あって69名の命が救われ、無事トルコへ帰還する事が出来たのです。私はずっと涙、涙で、あちこちでもすすり泣き。
ご先祖様から受け継いだ海に生きる者たちの「真心」に感動しっぱなしでした。
そして、時は流れ1985年、イラン・イラク戦争が勃発。
サダム・フセインが「今から48時間後、イランの上空を通過するすべての飛行機を攻撃対象とする」との突然の声明。在イランの自国民救出の為、各国は救援機を飛ばし次々とイランを脱出。しかし、日本の航空会社は現地入り出来ず、さらに日本政府は救援機を飛ばすことが危険と判断し救助要請に応えませんでした。絶望の淵に立たされた日本人は215人。マジで時間がない!!この状況を打開すべく、わらをもすがる思いで日本大使館はトルコへ日本人救出を依頼。なんとトルコ首相は、2機の航空機を出すことを即決!!まだ500人近くのトルコ人がテヘランに残っていたにも関わらず、日本人に優先的に飛行機の席を譲って下さり、無事に帰国することが出来ました。この緊迫した状況でなぜ譲ってくれたのか?「エルトゥールル号」のエピソードが、空港内で待機していたトルコ人の心に響きました。教科書にまで掲載され、トルコの人々の心に深く刻まれていたからです。
この話は、私の大好きな歴女・白駒妃登美さんの講演で以前にお聴きしていて、この時も涙、涙。「感謝と報恩の歴史」として紹介して下さりました。国境も、時代をも超えて受け継がれてきた日本人とトルコ人の「真心」!!
日本人もトルコ人も、本当に素晴らしい、素敵すぎる。

久しぶりに感涙の映画でした!!【2016.2.07投稿】


2016.2.07(1)

投稿者: 梶川眼科医院 院長:梶川大介

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